たとえ関係ない部署で働いていようとも、会社員であれば最低限身につけておきたいのが会計知識…!

マネージャーや経営層を目指すなら勉強しておいて損はないと思い、まずは簿記2級をとってみたので、体験談を記録しておきます。





1. 勉強を始める前の私の知識レベル・導入教材

今年の9月、急に思い立って簿記の資格をとることにしました。


もともとは会計にまったく興味はありませんでした。会社が決算を出しても「ボーナス増えるか?!」しか考えておらず、営業利益と当期純利益の違いすらよく分かっていませんでした。
また、日頃の経費処理でも、「勘定科目」の項目の意味が分からないので、毎回それっぽい科目を適当に選んでは経理に差し戻されたりしていました…

そんな私なので、まず思い立ったときにいきなり勉強を始めてもわかるわけないなと思い、導入っぽい本から読みました。


この「世界一楽しい決算書の読み方」はとても良かったです。
図や表が分かりやすく、この本の図のイメージを頭の中に埋め込んでから勉強を始めるのがおすすめです。
あとの簿記の勉強で貸借対照表などで混乱したときも、この本の図に立ち返って単純化することでよく理解できました。


2. 簿記3級の教材・所要時間

「世界一楽しい決算書の読み方」を一通りよんだあと、すぐに簿記3級の勉強にとりかかりました。教材は定番シリーズの教科書と問題集。


余計な情報がなく、合格までの最短距離を示してくれる良本でした。
ただ、おまけ情報や計算の意味、満点を目指すためのレベルアップ情報がもっと欲しいという方はこれだけでは物足りない可能性もあるかなと思いました。

とはいえ、まずは合格レベルに到達しないことにはどうしようもないので、あれこれ欲張るよりは絞ってやるのが良いと思います。

教科書にも章ごとに基礎的な練習問題が付属しています。問題集は教科書と対応した章ごとにもう少し込み入った問題が掲載されており、最後に模擬試験が3回分ついています。

なので進め方としては、

①教科書:章を読み終わるごとに練習問題を解く。解けなかったところは説明を読み直す。
②問題集:教科書を一通り読み終わったら問題を解く。解けなかったところは教科書を読み直す。
③過去問:一通り理解できたと思ったら模擬試験を解く
という感じが良いと思います。

このやり方でやった私の所要時間はこんな感じでした。
①休日2日間
②+③1週間

1週間半くらいでやりきれてしまったので、3級は受けずにそのまま2級にいくことにしました。

3. 簿記2級の教材・所要時間

簿記2級の厄介なところは、商業と工業があるところです。
点数配分は商業60点、工業40点で、合格には70点必要なのでどちらもおろそかにできません。

2級についても教材は同じシリーズを使用しました。3級よりも難易度が上がるのでこのシリーズだとちょっと説明に不親切感が否めません…
もっと違う参考書のほうが良いかなと思いますが、他のおすすめもないです、すみません。

とりあえず私はこのシリーズ4冊でごり押しで乗り切りました。
資格勉強に比較的慣れていて自信があり、最短合格を狙う方にはおすすめの教材です。




2級の勉強手順はこんな感じ。
①商業の教科書 5日間
②商業の問題集 5日間
③工業の教科書 2日間
④工業の問題集 5日間
⑤模擬試験5回分 2週間

模擬試験でめちゃくちゃ失速しました。連結会計が難しくて、なんども問題集に戻ったり過去問を解きなおしたりして時間がかかりました。教科書と問題集を完璧にした!と思っても、模擬試験でつまづくのもありえるので、ステップごとに完璧にしながら進めるよりは進みながら分からないところは都度戻って確認する勉強方法が効率が良いと思います。

まあ、そんなこんなで9/4に勉強を始めて、10/15に簿記2級に一発合格することができました。

次は、この会計の基本知識を活かして、ITパスポートとかの情報処理技術者試験か中小企業診断士とかにも手を伸ばせたらいいなと思っています。